今日、iPhone5sが発売されました。
たくさんの人たちが銀座のアップルストアに並ぶことが年中行事のようになりました。
何かの機会に並んでみたいという気もあるのですが、
なかなか機会がありません。
さて、iPhone5sですが、前評判どおり、
指紋認証、A7チップ、3色展開、といった機能の追加にとどまりました。
この機能自体は、いままでのユーザー体験を間違えなく変える変化なのですが、
あっ、という驚きはなかったです。
いつも楽しみにアップルの新製品の発表会のプレゼンを
見ているのですが、ジョブズ後は楽しくなくなっていきました。
以前、スティーブ・ジョブズが健在だったときには、
すかなからぬ、多少の驚きがあったように記憶しています。
プレゼンの最後にジョブズが恒例の、
「もう一つ発表することがあります」
には、とてもどきどきしていました。
しかし、もうそのようなプレゼンはありません。
事前の情報管理が緩くなったのがその一つの要因でしょう。
まえまえからの漏れてくる評判というのは、
ほぼ当たっていて、事前に知らされていなかったことは
何もなかったようです。
もう一つの驚きがなくなった要因は、強力なリーダーがいなくなった、ということでしょう。
強力なリーダーというより、独善的なリーダーと言い換えたほうが
いいかもしれません。
ジョブズのことばで、
「アップルはお客の声など聞かない。私たちが使いたいものを作る。」
「顧客は自分の欲しいものを言うことはできない。手に取ってみて、
初めて、これが欲しいものだった、ということができる。」
があります。
私も思うのですが、既存の延長線上の商品って驚きはないですよね。
驚きって、予想していないことが起こるから驚きなんです。
ジョブズがいたときには、驚きがあったような気がします。
あらためて、ジョブズがいないことの寂しさを新製品で感じるのでした。
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